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それは、ひとえに彼ら……いや、奴らの行动习性のせいだった。
ぬるぬるとした触手が、几本も几本も络み合ってひと块になったような姿をしたこの生物には、手足や胴体はおろか、目や口、その他の主要な肉体器官が存在しない。
つまりは、彼らには视覚もなければ聴覚もない、あるのはひどく原始的な食欲という欲求と、それに付随する捕食冲动だけなのだ。
ぬめる粘液をまとった触手をうねらせながら获物に近付き、その太く长い肢体を使って対象物を络め取る――しかし、彼らにできるのはそこまでなのである。
口を持たぬ、という事は、言い换えれば获物を仕留める为の歯牙をも持たぬ、という事だ。
捕食対象物に致命伤を与える牙もなければ、この生き物のみが持つ特有毒素を持つ訳でもない。
では一体、テールはどうしてまとわりついた対象物を『捕食』するのか。
それは――。
「くッ…!离せ…ッ!!」
右の足首に络みついた太い触手から逃れようと、ディルトは必死になって下半身をばたつかせたが、一度『対象物』に取り付いたテールは、容易に引きはがす事など不可能だ。
「く…そ…ッ!!」
时间を経るごとに、ゆっくりと、だが确実に足首を缔め付けてくるテールの刚力に顔をしかめると、ディルトは己の背中に嫌な汗が浮き上がるのを自覚する。
そう、あれは确か、随分と昔の事だ。
ディルトが骑士団に入団して间もない顷、教育系となってくれた上位骑士に导かれながら狩りに远征した事があった。
狩り、と言っても、通常の?や熊を狩る『狩り』ではない。
それは骑士団にのみ许された、いわゆる魔物を扫讨する行为を指す『狩り』だったのだ。
朝早くから城を発ち、夕暮れになるまで『狩り』は続いた。
无论、その日も素晴らしい成果を収め、ディルトたちが帰途につこうとした、その矢先の出来事だった。
『おお、ディルト様、あれをご覧なさい』
傍らの上位骑士が指さした方を何気なく见やって、ディルトは一瞬絶句した。
なぜなら。
『な……なんだ、あれは――!』
ディルトが视线を向けた先、上位骑士が指さしたその场所では。
『グ…グオオオ……!』
『あ、あれは……魔?か……?!』
夕焼けに红く照らされた荒野の中、ディルトの告げた通り人间界には存在しないはずの生き物が、その身を不気味に震わせながら大地の上でもがくように暴れ回っていたのである。
『な、何を――』
言いかけたディルトが言叶を継ぐより早く、傍らに立った上位骑士が形の良い唇を上下に割った。
『良くご覧なさいディルト様。あれは确かに魔?ですが、それだけではない』
『……な、に…?』
『ほら、うずくまる魔?の下腹部の辺り、あそこにまとわりついている物が――见えますかな?』
『…………!!』
告げられた後、视线を细めながら目を凝らして、そうしてようやく、ディルトは上位骑士の指さした『そのもの』を认识できた。
『あれは……』
『ええ、あれがテールです。下等魔物なので书物などでは良く目にしますが、捕食する饵が乏しいため人间界には灭多に姿を现しません。ディルト様も実物をご覧になるのは初めてでしょう。今日は、ある意味运がいいですな。生きているテールを见られるなんて。ほら、ディルト様。ご兴味があればもっと近くでご覧になっても大丈夫ですよ。なあに、平気です。テールには他の魔物とは违い、我々を袭う为の牙もありません。その证拠に……ほら、饵を获る时もああして获物の体内に直接『侵入』して内臓から栄养素を摂り込むのです』
『…………き、気味が悪いな…』
『ハハハ、まあ确かにあまり気持ちの良い物とは言えませんな。何しろテールの捕食は……ああして魔?やゴブリンなどの弱った获物に接近し『一番体内に侵入しやすい场所』……即ち肛门部分からああして触手を滑り込ませて行う、见るもおぞましい物ですから。まあ、それが『テール』という名前の由来にもなったんですがね。奴らが捕食している姿は、まるで饵になった生き物の尻から、长く太い尻尾が生えているように见えますからな。ああ、ディルト様、お嫌なんでしたら无理にご覧になる必要もありますまい。さ、それではそろそろ参りましょうか。今日は狩りにかまけて少々帰りが遅くなってしまいましたからな。今顷は城内でゴルソン国王がディルト様のお帰りを今か今かとお待ちになっておられますよ』
『まったく……父上の过保护にも困ったものだ』
『ははは、そうおっしゃられるなディルト様。いくら国王様が雷电のゴルソンと恐れられても、そこは人间であり父ですからな。爱しい我が子はどれだけ大きくなっても我が子であって、目に入れても痛くないものなのですよ。ご子息がこんなに立派で逞しく成长されていたとしてもね』
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