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    「ッ――!!」

    过去の在りし日の出来事を、告げられた言叶の一文字まで违わず思い出した瞬间に、ディルトの総身をゾッとする冷たい何かが走り抜けていく。

    そうだ――!これは……この生き物は――!

    头から冷え切った冷水をかぶせられたような感覚のさなか、脳内にはあの夕闇の中でのたうつ魔?の姿が苏る。

    『ン…モオオオ……!』

    苦しげに悲鸣を上げ、大地の上で身を転げさせる获物はやがてその苦闷の叫びを切迫させて――。

    「ッ!!」

    瞳の中心に再现された荒野の场景を覗き込んでいるその只中から、ディルトを现実に引き戻したのは、右侧の太ももに触れた冷たくぬるりとした感触だった。

    「く…そ……!」

    気付けば、足首に取り付いたテールは、今やその触手の先を伸ばし、络めて、ゆっくりとディルトの身体を遡上してくる。

    「や、やめろ……!」

    右足を这い上がってくるテールの触手の表面からは、絶えずぬるつく粘液が溢れ出るように渗み出していて、それをまとったテールがゆっくりと身をくねらせると、触手の通った後には、まるでナメクジが这いまわったような光る轨迹が生まれていく。

    「く…ッ…!や、やめろ…!!」

    不気味极まりない感覚と、捕食者が我が身をじわじわと这い登ってくる恐怖感とに板挟みになりながら、ディルトはそれでも决して屈さずただひたすらに身をよじっては燃える怒号を张り上げた。

    だが、ディルトが强い语気と共に、テールを引きはがそうとする时间は、すぐに终わりを迎える事になる。

    何故ならば。

    「ッ!!」

    ディルトが叫び、身体をねじって足掻くその间に。

    「く…や、やめろ……!!」

    ゆっくりと遡上を続けたテールの触手の先端は、遂に拘束され、逃げ场を失ったディルトの、汗の浮いた臀部の真下へと到达したのだ――。

    09

    「く、くそ……ッ!!」

    ねっとりとした粘液に濡れる触手の感触を露わな生肌に受け止めて、そこでようやく、今、自らの肢体が下?以外の衣服を一切まとっていない事に、ディルトは初めて気が付いた。

    「く…あいつ……ら…!!」

    歯噛みしながら、目の中に映る先刻自らを手酷く热かった忌むべき魔族たちの邪顔を睨みつけても、もはや事态が好転する事などありえなかった。

    ずるり。

    「ッ…!!」

    今度は床の上からではなく、他でもない、自らの肌の上から闻こえた音色に、ディルトは反射的に眉根を寄せると全身の筋肉を硬くきつく硬直させる。

    ずるり。

    「く…ッ!!」

    正に、ナメクジが湿った道の上を进むように、テールはひどくゆっくりとした挙动でディルトの身体を这い上がっていく。

    ねっとりと、丁宁に舐め上げるように、テールの触手は粘液にまみれたその腹でディルトの肌の上の感覚を确かめると、ずるり、と重たい身体を蠢かせ続ける。

    「く、そ……!」

    触手の先の濡れた感触が、臀部の下から这い上り、太ももの里を伝うと、不规则に动く蛸の手足のような触手が、薄い下?の际をまさぐりだす。

    じりじり、じりじりとひどくスローペースでなされるその进军の间にも、ディルトは何度も头を振って、何度も口中から切迫した低い声を吐き出した。

    くそ……!やめろ……!このままでは……!!

    きつく细めた睑の里に、あの日见たテールに捕食される魔狼の姿を再现しながら喉を反らすと、背中に浮いた冷たい汗が、つうと一筋、ディルトの肌を滴り落ちる。

    「ッ…!」

    自らの身体が吐き出した汗に、粟立つ肌を抚で下ろされて、ディルトがびくり、と四肢を强张らせた、瞬间だった。

    「ッ!!」

    ずるり……!!

    今までと同じ、重たい肉を引きずるような音色が鼓膜を侵して、濡れた触手がべたり、と露わな肌をすり上げた、その途端。

    ディルトは、息を饮みながら、见开いたまなじりを吊り上げていた。

    こいつ、下?の……中に……!!

    短い声が、头の中心に浮かんだとほぼ同时、ディルトの身体を这い上がっていた触手の先阵は、ゆっくりとその进军を停止して、その直後、何かを探るようにして、接地した肌の上をぬるぬると这い回りだしたのだ。

    そして。

    ずるう……!!

    「ッ…!!」

    濡れた触手は、その钝重で丑い见た目とは里腹な致密な器用さと滑らかな俊敏さを駆使すると、渗み出した粘液にぬるつく先端を、臀部に张り付いた下?の内侧へ、力任せに差し入れたのだ。

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