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ゆっくりと近づいてくる二つの静かな足音が、目の前に拓ける光明にさえ感じられて、ディルトは今や暗黒に惯れてしまった両目を见开き身を震わせる。
ああ、これで――これでようやく――――。
けれど、彼がそうして微かな希望を垣间见て、安堵と共に硬直した全身から缓やかに紧张を解いた、その直後。
「よォ、久しぶりだなァ勇者サマ……!おやおやたった七日ですっかり调教完了ってかァ…?テールちゃんも相変わらずイイ仕事しやがるぜ……!!さァて、それじゃあ约束だ。七日前に言った通り……今から『お散歩』に出かけようじゃねェかァ……!!」
「!!!!」
暗闇の中から淀んだ空気をかき分けるようにして魔族が姿を现すと、その口元から纺がれる钝く鋭い嘲笑交じりの声音が、ディルトの身体中を流れる血液を一瞬のうちに冻らせたのだ。
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「な、な……ん……ッ……!!」
乱暴に投げつけられた魔族の声に、ディルトは言叶を失った。
『七日前に言った通り『お散歩』に出かけようじゃねェか』
短くも决定的な魔族の台词に、缓慢だった脳髄が息を吹き返したように动き出す。
七日、前――。
言った、通り――。
…………お散歩――――。
「ッ――――!!!!」
呆けたディルトの思考回路が、ぼんやりとしていられたのは、そこまでだった。
そうだ……!!
そうだ……ッ!!
确かに……奴らは……七日前――!!
『七日後だ。今日から数えて、ちょうど七日後。その日がお前ェを司祭様に引き渡す期日に决まってる。だから、ちょうどその时――司祭様にお前ェを渡しに行く道すがらに――淫乱勇者サマのお披露目会とイこうじゃねェか……!!』
「!!!!」
思い出した瞬间に、ディルトの身体は瞬间的に煮え立った。
「ッ…!!く、うう……ッッ!!!!」
脳里によぎるのは、遥か远い过去のようにもやのかかった、たった七日前の确かな记忆。
『他の魔族の奴らにも……勇者サマのこの『耻晒しショー』を……见せてやらなきゃならねェよなァ!!』
『お前ェの耻ずかしいツラや姿、俺らだけじゃなく、もっと大势の奴らが见てくれるぜェ?』
「ッ!!!!」
一瞬のうちに重い意识下から色鲜やかに苏った二人の魔族の嘲笑に、ディルトの満身は无自覚のうちに细かく痉挛し始める。
そんな――そんな――そんな――そん、な――――ッ――!!
「くッ……くう、う……ッ!!」
与えられ続けた快楽のせいで、今やまともに回らなくなった吕律で苦闷の声を吐き出すと、ディルトは眼前で嗤う二人の男をねめつける。
けれど、弱く衰え、角を失った危うい视线は、牢の中の生臭い空気によって温められた鉄格子に到达するよりもずっと早く、そのまま缓い放物线を描くと、床上にある淀んだ水たまりの中へと落下していく。
「へへへ……もう息も絶え絶え、って状态だな」
「……ッ…!」
格子の外から?れた见世物を见る様な视线を向けられると、ディルトの背筋が热く波を打つように热を持つ。
この男たちが、不敌な笑みを浮かべて、一体今、何を考え、そしてこれから自分をどうしようとしているのか――何もかもが定かでないが、しかしそれでも、今から自分自身の身に降りかかるのは――明了な――。
「く……ッ…」
噛み缔めた奥歯の隙间から吐き出した吐息が、自身で想像していたよりもずっとずっと甘く重い事に気が付いて、ディルトは汗まみれになった首筋を震わせた。
ぶるり、と身震いするたびに、天井から下がる锁が静かに轧む。
もはや、七日前のように、强い金属音を鸣り响かせる事すらできないで、ディルトは眼前の魔族たちが、格子扉を押し开けてゆっくりと牢内へと足を踏み入れてくる姿を虚ろな视线で凝视しながら、ただじっと待つことしかできなかった――。
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