分卷阅读4(8/10)

    股の下で濡れた肉茎が、ずるずると这いずり回る音色と感覚、それだけでも、身の毛がよだつほどにおぞましい――おぞましい、はずだ。

    それなのに。

    「ッ…く…うう、う…ッ!!」

    今の自分は、どうだ。

    他人どころか、自分自身であっても、そうした性感目的で触れる事などありえない个所を、こんな気味の悪い生き物に弄ばれて――弄ばれて――。

    「ッく…そ……ッ!!」

    头の隅に浮かび上がった不名誉な自身の现状図を、ディルトは必死に头を左右に振って打ち払うと、身の内に残った高洁さを手缲り寄せようと拳を握った。

    直视してはいけない。

    正视してはいけない。

    気高き心ではそう思ってみるものの、身体は、触手の乱打に翻弄され、今や明确な劣情の热に侵され始めた己の身体は――!!

    「く……ッ…うううう……!!」

    奥歯を噛んで、力强く喉を反らすと、ディルトは闭じたままの瞳で暗い天井を睨みつけた。

    どうすれば――!!

    もはや自分自身でも答えの见出せない迷路の中へと迷い込みながら、それでもディルトは必死になって出口を探そうと试みる。

    だが、いくら彼が脱け出す为の脱出経路を探ろうと。

    どれだけ悬命に伤だらけの足で走ろうと。

    一度迷い込んでしまった、雄の肉欲の迷路からは、脱け出す事など、不可能なのだ。

    「く…ううううッ!!」

    跃起になって出口を探すその间にも、下半身では触手の蠢动が身を焦がす。

    大きく身体を捩ったぬめる大蛇が、鶏卵程もある鎌首のごとき先端をもたげて头を振ると、散々に抚で回され、こすり上げられた会阴の天井は、一瞬で悦びの涡の中へと引きずり込まれる。

    「う、あ――!!」

    下半身の中心から、四肢の末端へ向けて放たれた歓喜の波は、见る间に巨大な津波となってディルトの脳までたどり?くと、それは肉体と精神の间に张り巡らされた理性の堤防を突き崩さんばかりの势いで打ち当る。

    「くッ……ううう……!!」

    弾け飞び、飞沫を上げる快楽の波に身体中のあらゆる感覚を饮み込まれそうになりながら、ディルトは悬命に奥歯を噛み缔め耐え忍んだ。

    ここで流されてはいけない……!

    この欲求と、叫び上げてしまいそうな悦びに、こうべを下げて従ってはいけない――!!

    しかし、ディルトが自らの全身にそう言い闻かせながら、身体中の筋肉を硬直させて唇を噛んだ直後には、触手の先端は、再度、粘液に濡れきった会阴の天井を、远虑もなしに力一杯に叩き、そしてこすり上げていくのである。

    「ッ――――!!!!」

    ひと擦りごとに、一打ごとに、敏感に、弱くなっていく会阴部分に、ディルトはどうする事もできなかった。

    元来、性感とは、回数を重ねるごと、そしてそれに伴い昂扬が极まっていくごとに、肉体的な快楽や恍惚感も加速し、増幅していくものだ。

    ディルトの身体とて、例外ではない。

    こうして几度も几度も、絶える事なく性感を感じる同一个所を、こすり、抚で上げ、叩き上げられて、触手が蠢くその度に。

    柔らかく鋭敏になった会阴部の肌が、细かな凹凸のある体侧に接触を重ねるその度に。

    「ッく、ああ……!!」

    ディルトの身体……いや、より有り体に言えば、彼の下半身に存在する雄としての根源的な生殖欲求は、芽吹き、疼き……そして、ひたすらに煽られていくのである。

    雄の肉体とは悲しき物で、一度火の点いた生殖欲求はそう简単には消灭しない。

    いや、実际は、消灭など、する事はないのだ。

    だからこそ、野生に生きる獣たちは、繁殖の时期ともなれば一时の生殖欲求を充足させ、己の子孙を遗すために、命を赌けて他の雄たちと竞い合う。

    そこには、他のいかなる理念も生存本能も介在しない。

    ただ、身の内で滚る雄なる本能と、成熟した精巣からこみ上げる射精欲求。

    それだけが、火の点いた彼らの身体を、猛然とひた走らせているのである。

    人间は、そうした本能的な欲求を、类まれなる理性と道徳心によって、强引に盖をし、捻じ曲げて、欲求の火を消した、と勘违いしているだけに过ぎないのだ。

    「く、う……ッ!!」

    己の身体の中で、燻り始めていた雄の火种が、次第にはっきりとした猛火となって延焼していく事に、ディルト自身も気付いていた。

    だが、彼はまだ、自分自身の屈强な精神力と、伦理観によって、この火を镇火させられるはずだ、と信じていたのだ。

    勇者として、そして律された道徳心を持った一人の人间の男として、自分はこのはしたない肉体の欲求から目を逸らせると――。

    しかし、そうしてディルトが汗の浮いた掌を今一度强く握り込んだ、途端だった。

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