分卷阅读2(6/10)
いくら精神を志高く保っても、いくら自分は勇者なのだ、と勇ましく前を向いて鼓舞しても。
肉体は……肉体に起こる生物の本能の一环とも言える、生体的な反射や反応だけは。
精神だけでは、どうする事もできないのだ――。
「ッ……く……う…!!」
いくら锻錬を积んで、どれだけの実戦を経たとしても、きらめく刃で露わな肉を切られれば、血液が渗み、痛い、と感じる。
重い钢鉄の切っ先が皮肤を裂き、热い血潮が喷き出した瞬间に、全身の筋肉は强张り、本能が退けと身体の底で警钟を鸣らす。
血の通う、人间……いや、生き物であればこそ、それは意思や感情では、どうする事もできぬ宿命なのだ。
こと、それが生命の活动に関わるような、根源的なものから生じた感覚だとすれば――。
「く、そ……ッ!!」
嫌な汗が筋肉の浮き立った背中を这っていくのを感じながら、ディルトは犬歯を剥いて眉根を寄せた。
こんな……こんな――!
けれど、一度繋がってしまった感覚の回路は、もはやいくらディルトが神経を操作し、足掻いても、切断する事はおろか、すり替える事さえ困难だった。
ずるう……ッ!!
「ッうあ――!!」
尻の中で、触手が再び身をくねらせると、ディルトの全身は明确な『あの感覚』に贯かれていく。
「く、あ……!!」
认めたくはない。
理解したくはない。
その感覚を受け止め、否応なしに感じているのが、他でもない、自分だなどと、考える事すらおぞましい。
けれど。
ずるるる……ッ!!」
「くッ……うううう……!!」
尻の中で湿った蠢动音が响いた瞬间、ディルトのつま先から脳天までが一瞬のうちに硬直し、次いで冷え切った头の中心では、真っ赤に燃えるいびつな黒点が浮上する。
「や、めろ……ッ!」
蠢く触手に抗うどころか、両足を踏ん张り、咄嗟に身构えるゆとりもなくして、ディルトは汗ばんだ両手の拳を握り缔めると、睑を噛んでかぶりを振った。
だめだ……!
こんな……!
こんな事に……左右されては……ッ!
头の中心に浮かんだ煮える黒点を、己の双眼で真っ直ぐに正视してしまった瞬间に、全身を贯く感覚の名が、はっきりと脳里に刻まれてしまうのは明白だった。
そうなれば――。
「ッ――!」
この感覚の名がなんなのか……直视してしまえば、理解してしまえば――もう自分は、与えられる『刺激』を不快感や嫌悪感といった言叶で打ち舍てる事はできなくなる――。
それだけは……阻止しなくては……!
必死になって头を振ると、深い皱を刻んだ眉间から、つう、と一筋冷たい汗が流れ落ちた。
「く……ッ!」
一瞬ごとに、自分の身体が鋭敏さをもたげていくのが、ディルト自身にも不本意ながら理解できた。
嫌だ、そんな必要はない、やめろ、と奥歯を噛んで、今ひとたびの奋起を切望しても、肉体は、持ち主の意思とは里腹に、与えられる刺激をより鲜明に感知しようと机敏なセンサーを皮肤の下へと张り巡らせる。
「く…う……!」
逃れられない――。
目をつぶっても、头を振っても。
力一杯に奥歯を噛んでも、血が浮く程に両手の拳を握りしめても。
自らの身体の持つ、生命として最も原始的な反射活动を前にして、もはやディルトにはそれを抑え留める事はできなかった。
「く、そ……ォ…!!」
まるでじりじりと断崖絶壁に追い込まれていくような错覚のさなか、ディルトは细めた瞳で鉄格子の向こう侧を睨みつけた。
変わらない、自分が目を覚ました时と、何も変わらない风景が、そこにはあった。
ただ暗く、静かで、风さえそよがぬ、淀んだ暗黒。
その中で、自分だけが。
「ッ――!!」
囚われた自らの不甲斐なさと、今この瞬间に己の身を焼く苛烈极まる丑悪な悪梦に、ディルトが屈辱感と共に强く唇を噛み缔めた、その时だった。
ずるううッ!!
「くうッ!?」
今度は先刻よりもよりはっきりと、尻の穴の中にある柔らかな场所を、太い触手が力强く叩き上げた。
17
「くう……ッ!!」
静寂が落ちた牢内で上がったのは、言い逃れの出来ぬほどの、甘さを含んだ声色だった。
「ッ…う……!!」
自らの唇から吐き出された目を背けたい程の甘い悲鸣に、ディルトは咄嗟に唇を噛んで声を饮んだが、そんな事で眼前に横たわった问题は解决しない。
「ッ……!!」
唇を噤んだディルトが、尻の中で尚も蠢く触手の挙动に眉根を寄せると、穴の戸口では、先刻内部へと滑り込んだ二本目の侵入者が、ずるり、と身体をのたうたせる。
本章尚未完结,请点击下一页继续阅读---->>>